銭湯や温泉で見かけるアレ
銭湯や温泉の出入り口に飾られている「男湯」と「女湯」と
描かれた色違いののれん、もとい風呂のれんは浴場施設の
シンボルでもあり目隠しでもあります。
元々のれんは看板代わりであり、また空間を仕切る衝立の
役割を担った代物です。
そういった意味合いでは浴場施設で用いられる品は立派に
その役割を果たしていますが、実のところ少々特殊な
立ち位置にいます。
例えば奥が見えないようにするための配慮としても
飾られているものの、あくまで目隠しのためであるため、
破損したり紛失したりなど飾られない状態にでもならない限り
再注文される事はないです。
また厚めの生地にベタ塗りなど、はっきりとした色彩の品が
オーダーメイドされるのが一般とされています。
余談ですが、関西と関東ではサイズが異なっており、
その理由は関東では気が短い江戸っ子のためにすぐに
入れるようサイズは短めにされた背景によるものです。
とはいえ関西と関東だけでなく、地域ごとで差異があります。
お風呂の前で季節を感じてみよう
浴場の出入り口にかけられるのれん、もとい風呂のれんは
シンボル兼目隠しのために飾られます。
施設なら簡単には代替えできないものの、一般住宅で
あれば簡単に取り換える事が可能です。
のれんはある意味インテリアとしても扱われているため、
季節に合わせたデザインや色彩が施された品を飾って
気分のリフレッシュとともに模様替えを堪能できます。
模様替えは興味のない人にはどうでもいい作業ですが、
一度こだわってみると楽しいです。
例えば夏はアジアンな喫茶店の内装にし、秋は和装に
して菊の花を飾れば季節を感じられます。
四季のシンボルは桜やスイカ、紅葉に雪だるまなど
それぞれにありますが、湯であれば5月の菖蒲湯や
12月のゆず湯などの伝統的な湯銭をデザインに
施す事もありです。
そうすればその月に湯に入れる品を忘れずに済むうえに、
なによりこうした伝統は実は毎月あります。
例を挙げるなら4月の桜湯や8月のミント湯などです。