商業施設ではもちろんのこと、昨今では一般家庭のインテリアとしても「のれん」は人気があるアイテムです。
雑貨店等でも多種多様な商品が販売されていますが、理想的な品物が見つからないということも多々あることでしょう。

そういう時はオーダーメイドをおこなえば良く、限りなく理想に近い商品を手にすることが可能です。

以前は一枚ずつ手で染めて製作するというのが主流でしたが、現在ではインクジェット印刷機を用いた方法となっています。
パソコンを使用なさる方なら一度は耳にしたことがある印刷スタイルですが、このプリンターの良いところはフルカラー対応という点です。

基本となる赤・黒・黄色の3つのインクを使用するため、あらゆる色を再現できるというわけです。

例えば濃淡を出したのれんが欲しいと思った時、以前のような手作業の染色では絞り染めという技法を駆使します。
これは非常に熟練した技術が必要で、希望に見合った濃淡が出ないこともあるほどです。

熟練の技が必要

ところがインクジェット印刷であれば、あらかじめパソコンでデザインをしておけば忠実に色再現が可能で、美しい濃淡を持つのれんをすぐに生産できます。

インクジェット印刷はお洒落なのれんつくりに打って付けの方法です。

北欧風のおしゃれなインテリアにもなる

2010年以降、日本国内では北欧ブームが訪れました。
食事や衣類にはじまり、今では住居内の装いにも北欧文化を取り入れている方が大勢いらっしゃいます。

のれんも例外ではなく、おしゃれなインテリアとして注目されており若い女性を中心に支持されているアイテムです。
この北欧風ののれんの特徴としては、モスグリーンカラーで複雑な幾何学模様が描かれているという点です。

この模様をのれんに再現するには、手作業ではとても難しいことでしょう。
絞り染めをおこなったあとに、職人が細かい幾何学を筆で描くとなると時間が掛かって高級な品という形でしか販売できません。

安価でどなたでも購入できるものでないと流行することがなく、それを可能にするには忠実に美しさをあらわせる生産法が必要です。

その生産法がインクジェットであり、高品質で安価なものが今は流通しているというわけです。
のれんはもともとは宣材アイテムとして活用されてきたものですが、インクジェットの普及でお洒落な品物が多くなったことで、インテリアにも採用されるほどになりました。

北欧文化を醸し出す逸品もそれであり、今後もさまざまなのれんがインクジェットで作られて流通していくことでしょう。

インクジェットでのれんを作る