様々な場面で活用できる暖簾を製作するために必要なことについて

カテゴリー: お店の顔として活躍し続ける暖簾

防炎加工してあるのれんは縮みやすい?

お店の外などに長時間設置するのれん旗を作る場合、様々なトラブルに対応できるような丈夫で長持ちするのれんの素材や生地を選択することが必要不可欠になります。

また、最も優先したいことが燃えにくい素材を使うことなので、できるだけ防炎のれんを意識した生地を見つけることが一番有効でしょう。

しかし、防炎のれんはとても性能が高くて火に対して強い耐火性があることは素晴らしいのですが、デメリットとしては生地が縮みやすいといった大きな欠点があります。

防炎加工を施すと生地が少しだけ収縮して縮みやすさを引き出してしまうことがあるため、注文する際には縮むことも考慮してなるべく大きめのサイズを選ぶようにすることをおすすめします。

そもそもなぜ防炎のれんだとそのような症状が現れてしまうのかと言うと、
一番使用する素材が伸縮の影響をもろに受けやすいウールだからかもしれません。

ウールは肌触りがとても良くて自然な色合いを醸し出してくれるところが非常に魅力的なのですが、ある程度強いダメージを受けると状態が変化してしまうことが多いため、それを考慮したとしても魅力の方に惹かれるという場合にのみ注文することをおすすめします。

素材別で変色には大きな違いがある?

のれん旗は長期的に使用することが多いため、雨や風などにさらされても綺麗な状態をキープできるような丈夫さを兼ね備えていることが大切になってきます。

しかし、それぞれどのような種類の素材を使用するのか、どんな加工を施すかによって変色したり見た目が変化してしまうことがあるため、素材別に考えられる変色に関して詳しく知っておくことをおすすめ致します。

茶色のれん

詳しく説明していくと、最も定番として多く使用される綿に関しては、ずっと使っていると茶色く変色して汚い見た目になってしまうことがよくあるのが特徴です。

また、麻素材なら黄色く変わってしまったり、ポリエステルの場合も同様で茶色か黄色になってしまうことがあるので注意するようにしましょう。

最も良い対処法としては、できるだけ日陰に設置するようにして直射日光を直に当てないこと、または遮光性の高い素材を使用したり加工を施すことも有効となります。加工に関しては注文時に依頼すると快く引き受けてくれるお店が多いので、料金設定などを詳しく調べてからぜひ注文してみてはいかがでしょうか。

基本的にのれんは多少色が変わってしまっても仕方のないことだと捉え、変色したからと言って慌てずにクリーニングに出してみることも一つの手段です。

透け感ある暖簾について

日本の伝統芸術として高く評価されていたり、文化とし広く認知されている
アイテムが有ります。それが暖簾と言うものなのです。

これは京都の町家を歩けば、いたるところに見ることが出来ます。多くの店先や町家の前に暖簾が欠けられており、非常に重要な役目を果たします。これが欠けられていれば店が営業していることを示し、裏側にかけられると休憩中や準備中、感染にかけられていなければ休みと言うことを意味しているのです。非常に便利であり、そして優雅で趣のある物です。看板よりも京都では人気が有り、多くの店舗が作成するものでもあります。

京都は友禅染などが有り、着物文化が最も浸透しているエリアでもあり、暖簾の生地にもこだわりを持ちます。絽や紗と言った生地なども昔からあり、このように透け感の有る暖簾なども夏には良く用いられるのです。透け感のあるものとし、ツムギなどが良く使われます。

友禅染

透明感があり、軽やかで風になびいてゆらゆら揺れる様が、まるで風鈴のようで涼しげです。京都ではこうした季節感を非常に大事にするのでツムギは良く使われる素材でもあります。ツムギは天然素材であるために染色や捺染が難しいとされています。

ツムギ感の有るものとは

ツムギは染色や捺染が難しいことから、京都の店先ではそれにに通うようなポリエステル製の暖簾なども見られるようになりました。しかしやはり天然素材と違って、軽やかさに欠けることが多くツムギをやはり暖簾として使いたいと言う店主も少なく有りません。

だが最近彩色インクジェットプリントの登場のおかげでツムギのほか麻や綿なども綺麗に発色し、色とりどりに印刷できる技術が見られるようになりました。昇華転写の技術で、濃淡や重ね印刷、グラデーション迄表現出るようにもなったのです。

ツムギは印刷するとすべて裏抜けしてしまうのが問題だったのです。ところが彩色インクジェットでは、恋色の身が裏抜けするので、しあがっりも非常に美しくなりました。この彩色インクジェットプリントや昇華転写技術はのれんだけではなく、手ぬぐいや風呂敷にも応用されるように成って居るのです。

色とりどりに印刷できることから、個性が光りポップで現代的な印刷も可能となったのです。そのことから若い人にも取り入れるようになり、それらはファッションアイテムとして活用されるまでに成って居ます。今後この技術はあらゆる分野に見ることが出来るようになるでしょう。

天然綿素材のような適度な肉厚感と透けにくさ

防炎綿風スラブを使ったのれんは、自然な風合いの防災物品の一つです。
防炎新素材であり、日本防炎協会認定済みの防炎マーク対応で洗える防炎のれん生地などの特徴があります。不特定多数の人々が出入りするような施設、
高層建築物や地下街などのお店で使うのれんは防炎が義務付けられている防炎物品になります。

消防法の法律の中では、防炎生地を使ったものでなければならない、一般的な繊維のものはNGになっている施設も多くなっているようです。特に、病院や
ホテル、飲食店などのような多くの人々が利用するところは義務付けを守ることが経営者の役割になっているので注意が必要です。

防炎タグ縫い付け

ポリエステル素材は、繊維がとても丈夫で切れにくいことや他の繊維と比べると耐久性に優れているため
長期間使うのに最適です。洗濯しても縮むことはないですし型崩れもしにくいこと、高温度で染色が施されることから色落ちが少ない熱および太陽光による劣化も抑制できるメリットもあります。

ただ、独特の光沢感や手触りや質感が安っぽいなどの
デメリットは存在しており、防炎性脳がないなどの
デメリットを持っています。これに対して防炎綿風スラブは天然綿素材のような肉厚感や透けにくさなどを兼ね備えた防炎物品です。

麻風や綿風に見える2タイプの素材


のれんの素材の一つに麻風スラブと呼ぶものがありますが、これは生地の目が粗いのでインクジェット方式で印刷を行ったとき細かな柄の再現がしにくいこと、雰囲気重視の場合はともかく柄そのものを見るなどのこだわりには不向きな素材です。目の開きが大きいので仕切りとして使う際には透けすぎてしまうことも少なくありません。

防炎綿風スラブのれん

エステル麻の場合は、生地の目が詰まっているのでインクジェット方式で印刷を行ったとき絵柄の再現度が高いのですが、目が細かくて密度が濃いなどの理由から透け感や清涼感が感じにくくなりがちです。

防炎シアリエステルや防炎綿風スラブなどの素材ののれんは、これらのデメリットを感じさせない防炎物品に含まれるのれんです。

綿風スラブは綿風に見えるタイプでシアリエステルは麻風に見えるなど、それぞれの見え方にこだわりを持っている、しかも防炎物品でなければ利用できない施設などに最適dす。

ちなみに、人の出入りが多い施設などの場合は、埃などによりのれんが汚れてしまうことも少なくありません。利用している場所にもよりますが常にきれいにしておきたいときなど、これらの素材は洗濯後も防炎性能を維持する性能があるので安心です。

綿麻スラブクロスを使えば繊細な仕上がりに

自分たちの店舗のコンセプトに合ったのれんを作りたいと考えている企業担当者の中には、既存の布地では満足できないと感じている人も多いです。中には透け感や発色の良さを希望しているところもあります。

和風な中にもどこかモダンなイメージを取り入れ、オリジナリティあるのれんを作りたいと考えている人にピッタリといわれているのが、綿麻スラブクロスです。

綿麻スラブクロス素材

綿90・麻10パーセントの配合で作られた布地で、糸の太さに強弱があるため、風合いのある紬が特徴といえます。麻特有の透け感を大切にしているため、透け感と発色の良さを実感したい人にピッタリです。うっすらと透けて奥の風合いも見ることができるから、和のイメージを大切にしているお店の役に立つ可能性は高いといいます。

現在人気の高いポリエステル昇華転写よりもデリケートな表現が可能となっているから、他の店ではあまり表現できなかったデザインを実現可能です。風で揺らめくイメージも美しく、通りがかったお客さんの関心を引く可能性も高いといいます。

お店のイメージを大切にしたいと考えている人も、既存ののれんよりもワンランク上の物を作りたいと考えている人との相性も抜群です。

長年の老舗だからできること

京都のれんで提供している綿麻スラブクロスは、天然素材インクジェットプリントを使用することで驚くほど発色の良い物に仕上がります。発色がよく透け感が美しいため、外を完全に遮断するのではなく、外からも店の雰囲気をなんとなく感じることができるため、足を運んでみたくなるイメージに仕上がるのが特徴です。

天然素材インクジェットプリント

裏抜けは濃い色のみとなっているため、薄い色で上品に仕上げたいと考えている人にもピッタリといえます。外の景色と調和させながら自社のイメージを出したいと考えている人や、裏抜けしてもいいから発色の鮮やかな仕上がりにしたいと考えている人どちらの願いもかなえることができるのが、老舗である京都のれん株式会社です。

店舗のコンセプト上天然素材にこだわった布を使用してのれんを作りたいと考えている人や、発色がよく風に揺れた時の風合いの良さを楽しめる店にしたいと考えている
人にも相性がいいといえます。

京都のれん株式会社では、利用するお客さんのニーズに応じて快適な物を完成させることができるため、気軽に相談している企業担当者は多いです。特に集客率アップなどを目指している企業や、利用者の関心を高くするためのアイテムづくりもアドバイスしています。

 

暖簾には変体がよく似合います

暖簾をオーダーするにあたっては、どのような場所に設置するのかを決めてお店に伝えることが大切です。暖簾の性質として、日焼けして色落ちする可能性があります。それゆえに、屋外で使う場合には耐久性のある生地で作ることがポイントです。このように、室内か屋内かによっても適した暖簾は異なります。設置場所を説明すれば、そこに合う染色や加工方法にて製作してもらえます。

まず室内で使うときは、防災加工をしなければなりません。万が一火事が起きたときも被害が少なくて済むような工夫を施します。飲食店やデパートなどで使う際にも、布製品には防炎加工が必須になってくるのです。

撥水加工のれん

一方で日除け暖簾のように屋外設置することもあるでしょう。その場合には、生地の表面で水分をはじくように撥水加工をします。撥水加工しておけば、雨による劣化を緩和できて暖簾が長持ちします。

風が強い場所にて使用するのであれば、風穴と呼ばれるスリットを作っておくと安心です。風穴は風の通り道になるので、風圧を防ぐことができます。

どのような対策をすれば良いかはお店側が考えてくれます。せっかくオーダーするのですから、長く綺麗に使える商品にしたいものです。

制作期間を考慮して早めに注文をかけるようにしよう

手作りで注文できる暖簾は、何といってもお気に入りのデザインに仕上がることが魅力です。

お店の入口に設置したい場合などは、店舗オープンに間に合う納品が必要になってきます。とは言え丁寧な手作りのため、すぐには納品できない所が多い傾向にあります。無理して急いで作っても良いものができませんし、職人のこだわりもあるでしょう。希望する生地や染色などを取り寄せるのに時間がかかることもあります。

また人気店は注文予約が混んでいるかもしれません。依頼する際には制作期間も考えて、早めにお願いするのが堅実です。納品日を相談すれば何とかしてもらえる所もあるので、まずはいつまでに欲しいかを伝えてみましょう。

オーダーのれんについて

急ぎの場合は、短納期が可能なお店を探して依頼するのもひとつです。多数のプリント工場と連携しているお店であれば、早い納品も可能になります。一度に制作できる枚数が増えるからです。工場から直送してもらえる
システムの所も、短納期しやすいです。

自社工場にて、版下から型作成、染色から縫製まで一貫生産しているお店も、短納期できます。早く暖簾が欲しいならば、そのような点をふまえてお店選びをすると良いでしょう。

サスティナブルの意味について知ろう!

サスティナブルは、維持できる・耐えうる・持ちこたえられるなどの意味を持つ言葉ですが、のれん製作においてサスティナブルなものは長く使い続けることができる魅力を持つ、このようなイメージを持たせてくれる帆布のれん用生地といっても過言ではありません。

また、このワードは地球環境の持続可能性や人間社会の文明、経済システム持続可能性などの意味で利用されることが多くなっていてサスティナブル要素を持つ帆布のれん用生地は地球環境を良いものに変えるなど、環境にやさしいものをのれんに使うわけですから、お店に訪れるお客さんなどへのアピールにも最適です。

のれんで店舗のイメージを作る

のれんは、お店の入り口に取り付けるものや客席と厨房の間に設置して目隠しにするなどの利用用途があるわけですが、お店だけでなく普通の家の中でも利用すれば玄関からの視線を遮断できる、オシャレなものを使っていると訪れたお客さんからの好感度をアップさせることもできるわけです。

帆布は、織物の一種でキャンバス生地とも呼ばれるもの、綿100%の生地などの特徴を持ちます。丈夫な糸を使って作り出された平織りの地厚などの特徴があるのですが、素材には麻やコットンなどのような天然繊維やポリエステルなどの化学繊維など様々なものがあります。

サスティナブルな帆布生地は和食のお店にマッチ

サスティナブルな印象を与えてくれる、帆布生地は天然繊維や化学繊維、複数の素材を混ぜた合繊繊維など色々なものがありますが、サスティナブルを前面に押し出すのであれば合成繊維や化学繊維よりも天然素材の方が効果的です。

厚みがあるので冬場でも暖かさを与えてくれますし、麻などの素材を使っている場合は涼しさも与えてくれる、どのような季節でも清潔感や清涼感などを与える魅力は大きいといえましょう。

基本的にはどのような飲食店でもマッチするのですが、綿の風合いを考えた場合には和食店が最適です。

和食と綿暖簾の風合い

なお、帆布生地の特徴と聞くと厚みがあるものなどの印象を持つ人も多いのではないでしょうか。

厚みがあるのでかなり丈夫で耐久性が高いことや厚手ではあるけれども通気性が良いなどの特徴もあります。
通気性が良いものは空気の流れを遮断しにくくなるのでコロナ渦の時代にも最適といえましょう。

他にも、しっかりとしたハリ感があることや糸のほつれなどが少ないので取り扱いがしやすいこと、繰り返し利用していてもへたりにくく使うほどに味が出るなどの特徴があるため、新しいお店でも時間の経過とともに味が出て来るのれんにしたい人などにおすすめです。

インクジェットでお洒落なのれんを作ろう

商業施設ではもちろんのこと、昨今では一般家庭のインテリアとしても「のれん」は人気があるアイテムです。
雑貨店等でも多種多様な商品が販売されていますが、理想的な品物が見つからないということも多々あることでしょう。

そういう時はオーダーメイドをおこなえば良く、限りなく理想に近い商品を手にすることが可能です。

以前は一枚ずつ手で染めて製作するというのが主流でしたが、現在ではインクジェット印刷機を用いた方法となっています。
パソコンを使用なさる方なら一度は耳にしたことがある印刷スタイルですが、このプリンターの良いところはフルカラー対応という点です。

基本となる赤・黒・黄色の3つのインクを使用するため、あらゆる色を再現できるというわけです。

例えば濃淡を出したのれんが欲しいと思った時、以前のような手作業の染色では絞り染めという技法を駆使します。
これは非常に熟練した技術が必要で、希望に見合った濃淡が出ないこともあるほどです。

熟練の技が必要

ところがインクジェット印刷であれば、あらかじめパソコンでデザインをしておけば忠実に色再現が可能で、美しい濃淡を持つのれんをすぐに生産できます。

インクジェット印刷はお洒落なのれんつくりに打って付けの方法です。

北欧風のおしゃれなインテリアにもなる

2010年以降、日本国内では北欧ブームが訪れました。
食事や衣類にはじまり、今では住居内の装いにも北欧文化を取り入れている方が大勢いらっしゃいます。

のれんも例外ではなく、おしゃれなインテリアとして注目されており若い女性を中心に支持されているアイテムです。
この北欧風ののれんの特徴としては、モスグリーンカラーで複雑な幾何学模様が描かれているという点です。

この模様をのれんに再現するには、手作業ではとても難しいことでしょう。
絞り染めをおこなったあとに、職人が細かい幾何学を筆で描くとなると時間が掛かって高級な品という形でしか販売できません。

安価でどなたでも購入できるものでないと流行することがなく、それを可能にするには忠実に美しさをあらわせる生産法が必要です。

その生産法がインクジェットであり、高品質で安価なものが今は流通しているというわけです。
のれんはもともとは宣材アイテムとして活用されてきたものですが、インクジェットの普及でお洒落な品物が多くなったことで、インテリアにも採用されるほどになりました。

北欧文化を醸し出す逸品もそれであり、今後もさまざまなのれんがインクジェットで作られて流通していくことでしょう。

インクジェットでのれんを作る

店舗などで掛ける際の製作のコツは

のれんは日本に古くからあるもので、生活に身近な日用品であったと同時に工芸品としての価値も備えています。

それぞれの時代にフィットする洒落た要素があって、インテリアを構成する一部であることは間違いありません。

自宅のインテリアとしてお洒落なものをかけて楽しむ方もいますが、一般的には、のれんといえばお店などの商業施設・店舗などで業務用に用いることが多いかと思います。

そのデザイン次第ではお店の印象を左右するため、製作にはこだわりたいところではないでしょうか。

のれんの製作へのこだわり

そこで、作る上でおさえておきたいコツを見ていきましょう。

まず、看板のようにそこだけ目立ってしまうというよりも、全体の空間とマッチさせることが必要です。
そこで「色選び」が大切になってきます。空間全体のトーンにフィットするもので、全体の色合いが整うものを選びましょう。

つまり主張しすぎず、かつ大切な役割を担ってもらうことが大切になるのです。

次が「イメージを合わせる」ことが必要です。
例えば、ちゃんこ屋さんのお店にイタリアンカフェ風ののれんが掛けられていたらイメージが合わなくなります。

店舗なら提供する商品やサービスのコンセプトに合ったものを用意することが大事です。

オリジナルを専門業者にオーダーする

のれんを製作する際には、専門業者にオーダーをすることが一般的です。

専門業者では素材・色・大きさなど多くの選択肢の中から選んで発注できるところが多く、デザインにしても自分で用意したものを使うことも、お願いすることも可能ですのでセンスに自信がないという場合でも安心して依頼することが出来ます。

自分で用意したものを入稿する際は、フォトショップやイラストレーターのデータの他、手書きなども受け付けてくれることが多いです。

手描きのデザイン

ただし、デザインまで依頼する場合は別料金が派生する可能性もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

素材は「綿」「麻」「綿麻混紡」などがありますが、その風合いによってだいぶ雰囲気が異なってきます。

また、機能面でも撥水や防炎加工が施されているのれんもありますので、掛ける場所によりそれらから選ぶことも必要でしょう。

色に関しては、日本独特の伝統色といわれるものを多く用意しているところも多く、色展開が豊富な中から選択する楽しみがあります。

また、のれんサイズのオーダーはどこまで可能か、確認しておきましょう。
セミオーダーなのか、それとも細かい単位で指定が可能なのかは事前に知っておくことが大切です。

「一見さんお断り」は上品なアイテムにしよう

「一見さんお断り」という言葉は京都市内にあるお茶屋さんや、
東京の神楽坂にある料亭でよく用いられる言葉です。

一般的な飲食店の場合、店側が入店客を選ぶということはありませんが、
長い歴史のある老舗だと店側が入店客を選ぶ場合があります。

この「一見さんお断り」とはそういった店の客に対する断り文句であり、
常連客の紹介がないと入店できませんという意味があります。

多くの店で「のれん」に記載するのが暗黙のルールとなっています。

のれんとは店の顔でもあるため、断りをするに至っても
品性を大事にすることが望まれます。

のれんの品性

新しくお断り文句を記載したのれんを作成する場合は、
この品性を大切にしたデザインにすることが大切です。

お茶屋であれば真っ白な麻生地に黒い文字で店の名を記し、
のれんの隅に断りを入れると上品ながらも凛とした姿を演出できます。

飲食店であれば紺・深い緑色が理想的で、真ん中に店名を記して
横に断りを入れましょう。

どちらも個別オーダーとなるので好きな色ののれんを
自由に選べますが、明るい色の生地だと初めて入店した方に対して
断り文句を入れていると申し訳無さが伝わらず、
相手の気分を害する恐れがあるので落ち着いた色を選ぶのが望ましいです。

家紋入りののれんは、2組タイプを選ぶと良い

1990年代後半に戦国武将ブームが訪れました。
この影響で家紋の人気も高まり、飲食店や着物店・和菓子屋など
数多くの商業施設でのれんに家紋を記すところも現れたほどです。

名前と同じく、それぞれ異なっている紋となっており、
のれんに記載する場合は個別オーダーメイドで注文する必要があるアイテムです。

この場合デザインもご自身で用意しなくてはいけませんが、
のれん制作会社によっては紋のデザイン画を用意している場合もあり、
ネット通販で注文をする際は予め用意されているデザイン画から
選んで受注することも可能です。

のれんというと一般的には1枚サイズで2つか3つのスリットを
入れているものになります。

のれんの形状

しかし、このタイプだと紋を入れると、顔となる紋が小さくなるので
おすすめはできません。

堂々とした紋を記載するには2枚組と呼ばれるものを選びましょう。

2枚組とは60~80cmサイズの生地を2組で成り立つもので、
真ん中に文字やイラストを入れた合わせ生地となります。

この合わせた部分に紋を入れれば、来店客が訪れた際に
丁度紋部分で出迎えられるという訳です。

店のシンボルが真ん中に記載されていることで、
来店客を快く迎え入れられることでしょう。

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